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競艇選手になるには。競争倍率・研修期間はどれくらい?授業料やかかる費用も
競艇選手になるための第一歩。競艇選手養成所のことを知ろう
現在、第一線で活躍している全競艇選手の数は約1600名といわれ、そのうち1割ほどが女子選手といわれています。
毎日開催されるレースで日々凌ぎを削り合い、その年で一番稼ぎ名誉ある最高峰の賞金王を目指し戦っている競艇選手達の多くが、福岡県柳川市にある国内唯一の競艇選手養成所 ボートレーサー養成所(旧やまと競艇学校)へ入学しプロへの門を叩いています。
この学校では15歳以上30歳未満の年齢なら、本気で目指す意思があれば誰でも選手として目指すことができます。
しかし他に身長や体重といった身体的など条件がいくつかあり、満たさなければ試験自体受けられなくなるので注意が必要です。
競艇選手の多くは高校卒業後、養成所へ入学する流れですが、年齢幅があるため高校中退や大学進学後、または社会人経験後からでも入学自体は可能。
まずは養成所やまと学校の応募資格をしっかり把握し、本気で競艇選手になりたい強い意思や覚悟があるのか考えて、親や親族などに相談も交えながら、競艇学校へ入学に向けて準備することが望ましいでしょう。
入学するためには試験を受験。その内容とは
ボートレーサー養成所(旧やまと学校)への入学する決意が固まったら、試験の準備に取り掛かかります。
試験の募集期間は年2回あり、直近の募集期間は2020年1月4日~3月6日です。
大抵の人が一般試験での受験ですが、スポーツ推薦試験制度といったスポーツ経験を生かした制度もあるため、運動が得意な人はこちらの制度を活かすのもよいでしょう。
他に応募資格や手続きなど、受験前の項目を一般財団法人日本モーターボート競走会ボートレーサー養成所が情報を開示しているので事前に確認しておきましょう。
応募に必要な書類用意したら、最寄のボートレース場(支局、支部)へ提出します。そして手続きを済ませたら、いよいよ試験。
試験は第1次から第3次までの構成からなっており、第1次試験では国語や数学、社会など高等学校入学試験程度の問題を解く学科試験、筋力や瞬発力、柔軟性を測定する体力試験を受けて合否の判断をします。
合格者は第2次試験へと進み、試験内容は反応力や注意力、操作適正、心理判断などの適性試験、全身持久力や筋持久力、敏捷性(びんしょうせい)といった体力試験の2試験が実施されます。
そして第2次試験通過者は、最終の第3次試験へと進み、面接試験、身体検査、視覚や視野、運動神経を見る適正検査の3項目を受けた後、合格者は晴れて養成所へ入学することができるわけです。
試験会場
第1次試験では各主要都市が試験会場となり、第2次第3次試験はボートレーサー養成所で受験することになります。第1次試験受験から第3次試験合否発表まで数ヶ月の期間を要します。
試験項目がたくさんあるため、学科試験の勉強、体力試験ではトレーニングを行なっておくなど試験対策をしっかりする必要があります。
また募集定員は年2回の試験合わせて約50名で、毎年応募者は1000名以上にのぼり、倍率はかなり高いです。
合格率が狭き門であると知っておくのもいいかもしれませんが、倍率が高いからこそライバルに絶対勝つという意欲が湧くでしょうし、その意欲、合格絶対するという考えがあればレースで競う競艇の選手としての素質がすでにあるかもしれません。
養成所入学がゴールではない。その先のボートレーサーを目指して
数ヶ月に及び試験に合格した受験者は、晴れて競艇選手養成所ボートレーサー養成所へ入学します。
試験合格までは、いわば一般人としての自分。しかしここからは競艇選手へと踏み出した者となり、本当の勝負はこれからです。
この学校では1年間の訓練を通じて、艇の操縦実技、整備実技、学科座学などボートレースに関するあらゆる基礎、応用を徹底的に叩き込んでいくことはもちろん、6時起床22時就寝という生活規則がきっちり管理されているなど生活面においても規律が徹底されています。
また携帯電話などの通信機器を使用して外部との連絡は禁止され、入学式の日を最後に親との再会も1年後。ただ週に一度公衆電話ブースが開放されて、ここで外部と連絡ができます。
また今の時代ではなかなかのことでありますが、養成所では礼節を重んじていることにより講習、実技は厳しい指導とスパルタ教育です。
あえて触れておくと指導方針、養成所生活に合わず、退学する方の少なくないようです。超過酷で超厳しい養成所であることは間違いないでしょう。
しかしそれでも入学を決意した養成員は、競艇選手になって活躍したいという一点の気持ちを軸に抱えているのは事実。
そのためにも養成所入学後は、第1次から第3次試験の高い倍率を乗り越えてここまでやって来たんだといった何かしらの強い意志を切らさないメンタルコントロールも大事であり、それが維持できればその後の困難も乗りきられるタフなメンタルが身につき、養成所でしっかりとした一年を過ごすことができるでしょう。
最後に気になる養成所費用ですが、これまで宿泊費や食費などを自己負担で月額10万円12ヶ月分にあたる120万円が必要でしたが、競艇選手を目指す人の門戸を広げ、また養成員の家族などの経済的負担を軽減する方針から、平成29年4月から入所した第122期以降、養成費用を無償化としています。養成員もそのサポートする家族にとってもとても有り難い制度であることは間違いありません。