競艇の六号艇は本当に不利なのか基本データと特徴を解説
競艇では、スタート時のコースによって勝ちやすさが大きく変わると言われています。特に六号艇は「不利」とされることが多いですが、実際のデータや特徴を知ることで、六号艇の戦い方や魅力にも気付くことができます。
六号艇のコース取得率と出走頻度
六号艇は、レース開始時に最も外側のコース（6コース）からスタートするため、内側の艇に比べてコース取得率が高くなります。コース取得率とは、その枠番が指定されたコースをどれだけの割合で取るかを示す数字です。六号艇の場合、ほとんどのレースで6コースからの出走となり、他の艇と比べてもコース移動は少ない傾向があります。
また、出走頻度についても六号艇は他の枠番と同じく平等に割り振られています。レースの枠順は基本的に公平に設定されているので、どの選手も六号艇を担当する機会があります。ただし、特定のレースや特別な戦略を持つ選手がいる場合は、時折コース移動が見られることがありますが、六号艇に限って極端に少ない・多いということはありません。
六コースの勝率や着順データの傾向
六コースからの勝率は、全体的に見ると他のコースよりも低めです。一般的な勝率データでは、1コースが最も高いのに対し、6コースは1着率が5％前後、2着・3着もやや低水準となっています。これはスタート位置が外側で、内側の艇に比べてコース取りやレース展開で不利になりやすいことが要因です。
また、着順データを詳しく見ると、六コースから2着や3着に食い込むケースも決して少なくありません。特に波乱の展開や内側の選手がミスした場合、六号艇が上位に絡むことがあります。勝率や着順データは競艇場ごとにも微妙に異なりますので、各場の特徴と合わせて分析することが大切です。
六号艇の決まり手と特徴的な展開
六号艇が1着になる際の「決まり手」には、まくり差しやまくりなど、アウトコースならではの攻め方が多く見られます。決まり手とは、どのような方法で勝利したかを示すもので、たとえば「まくり」は外側から一気に内の艇を抜く戦法です。
また、展開が大きく乱れる場面や、内側の艇がスタートで遅れた場合は六号艇にもチャンスが生まれやすくなります。こうした特徴的な展開を見抜き、六号艇の決まり手や直近のレース傾向をチェックすることで、思わぬ高配当を狙うこともできます。六号艇は不利と決めつけず、各レースごとの状況をよく観察することが重要です。
六号艇が上位入着するパターンと狙い目の条件
六号艇が上位に入るケースには、レース展開やスタート隊形、選手の技術など様々な要素が絡んでいます。どのような状況で六号艇がチャンスを掴むのか、具体的なパターンや狙い目となる条件について考えてみましょう。
まくり差しやまくりが決まるケース
六号艇が1着や2着といった好成績を収める際、よく見られるのが「まくり差し」や「まくり」と呼ばれる戦法です。まくり差しは、外側から一気に加速して内側の艇を差し抜くもので、まくりは外から内を一気に押し切る攻め方です。これらは、スタートタイミングが良い時や内側の艇がもたついた時に成功しやすくなります。
特に、序盤からスピードに乗れた場合や、内側で競り合いが発生した際は、六号艇が空いたスペースをついて一気に抜け出すことも可能です。こうしたダイナミックな戦法が決まりやすい展開を見極めることが、六号艇狙いの重要なポイントとなります。
レース展開や進入隊形による恩恵
六号艇が上位入着するもう一つのパターンは、レース展開や進入隊形の乱れによるものです。進入隊形とは、スタート前の艇の並び順を指しますが、時おり内側の艇が外に流れる、あるいはフライングを警戒するなどでスタートが崩れる場合があります。
このような時、外枠から冷静にレースを組み立てる六号艇が展開の利を活かして上位に食い込むことがあります。特に進入が深くなった場合や、内側の艇がバランスを崩した時は、六号艇の好走が増える傾向にあるので、レース前の進入状況や選手の配置にも注目しましょう。
新人選手やアウト屋の戦略と六号艇の関係
六号艇を担当する選手が新人の場合、無理な仕掛けを避けて安全運転を優先するケースが多くなります。その一方で、アウトコースに強い「アウト屋」と呼ばれるベテラン選手が六号艇に入る場合は、思い切った仕掛けや独自の戦略で上位を狙いにいくことが目立ちます。
特にアウト屋の場合、スタート後の加速やコース取りの巧さを活かして、大外からでもチャンスを作り出します。このため、六号艇が上位入着するかどうかは、担当選手のタイプやキャリア、戦術に左右されることが多いと言えます。出走表で選手の特徴をしっかり確認すると狙い目を見つけやすくなります。
六号艇が強い選手と注目レーサー
六コースからでも勝負強さを発揮する選手や、六号艇で好成績を残している注目レーサーが存在します。ここでは、六号艇で強さを見せる選手の特徴や、注目されているアウト屋、各選手の六コース1着率ランキングについて紹介します。
六コースで好成績を残す選手の特徴
六コースで成績を上げる選手には、共通していくつかの特徴があります。まず、スタートのタイミングが正確であること、そしてスタート後に加速して一気に内側へ切り込む技術が高いことが挙げられます。また、混戦を冷静に見極めて、最適なタイミングで仕掛ける判断力も重要です。
さらに、六号艇で上位に食い込む選手は、無理な攻めを避けつつも、チャンスとなる展開では一気に勝負をかけるバランス感覚を持っています。全体的に経験豊富なベテランや、アウトコースの経験が多い選手に、六号艇のスペシャリストが多い傾向があります。
六号艇に強い有名アウト屋の紹介
競艇界には「アウト屋」と呼ばれる、外側コースを得意とする選手がいます。彼らは、六コースでも積極的な攻めを見せ、高配当の立役者となることが多いです。代表的なアウト屋には、今村豊選手や池田浩二選手などが挙げられます。
こうした選手は、スタートからのダッシュ力や、外から一気に内艇を捉える巧みな操縦で知られています。アウト屋が六号艇に入った際は、連単や連複の買い目に加えることで、好配当を狙いやすくなるでしょう。
選手ごとの六コース1着率ランキング
六コースの1着率は選手ごとに大きく異なります。下記は、近年好成績を残している選手の六コース1着率ランキングの一例です。
| 選手名 | 六コース1着率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 池田浩二 | 8.5% | スタート力と攻めの強さ |
| 今村豊 | 7.8% | 経験豊富なアウト巧者 |
| 桐生順平 | 7.2% | バランスの良い走り |
こうしたランキングを参考に、六号艇で勝負強い選手をチェックすると、狙い目のレースを絞り込む助けになります。公式サイトや専門紙で最新の選手データを確認してみるのもおすすめです。
六号艇で勝負しやすい競艇場やコースの特徴
六号艇が比較的好成績を残しやすい競艇場も存在します。ここでは、1着率が高い競艇場や水面の特徴、各場ごとのデータを活かした六号艇狙いのコツについて紹介します。
1着率が高い競艇場とその傾向
六号艇が1着を狙いやすい競艇場は限られています。特に戸田競艇場や江戸川競艇場は、六コースからの勝率が全国平均よりやや高めです。理由としては、コース幅が広く、外側からもスピードに乗りやすいことや、風や波の影響で展開が乱れやすいことが挙げられます。
こうした競艇場では、六号艇がまくりやまくり差しで一気に抜け出す展開が出やすくなっています。実際に各場の公式データを確認すると、六コースの1着率が全国平均を上回ることがあるので、六号艇狙いの際は場選びにも注目しましょう。
競艇場ごとの水面特徴と六号艇の有利不利
競艇場ごとに、水面の広さや流れ、風向きによって六号艇の有利不利が異なります。たとえば、平和島や若松のように水面が広く、アウトコースがまくりやすい場では六号艇にもチャンスが広がります。逆に、狭い競艇場や流れが強い場では、内側が有利になりやすいです。
また、風の影響が強い日には、内側が波に揉まれることもあり、外側の六号艇がスムーズに走れる場面が増えます。その日の天気や水位も合わせて確認すると、より精度の高い予想が可能になります。
場別データを活かした六号艇狙いのコツ
競艇場ごとのデータをうまく活用することで、六号艇狙いの勝率を高めることができます。たとえば、戸田競艇場や江戸川競艇場では、過去の六コース1着率やまくり決着の割合を事前にチェックしておくと良いでしょう。
また、気象条件や出走選手の得意コース、当日の進入傾向も重要なポイントです。以下のようにポイントを整理し、予想に役立ててみてください。
- 競艇場ごとの六コース1着率を調べる
- その日の天候や水面状況を確認する
- 担当選手の六コース成績や戦法を把握する
このような事前準備を徹底することで、六号艇を狙った舟券購入の精度を高められます。
まとめ：競艇の六号艇に注目すべきポイントと予想のコツ
六号艇は外側スタートのため不利に思われがちですが、展開や選手の工夫によって上位入着の可能性があります。実際のデータや各競艇場の特徴を理解することで、六号艇を上手に狙う予想ができるようになります。
特に、アウト屋と呼ばれる選手や六号艇で好成績を残すレーサーに注目し、競艇場ごとの水面状況や過去データを活用することが大切です。六号艇を軽視せず、展開や条件ごとにしっかりと見極めることで、予想の幅を広げることができるでしょう。
