競艇のフォーメーションとは何か仕組みと点数計算の基本を解説
競艇の舟券を購入する際、フォーメーションという買い方があります。組み合わせの幅が広がる方法として、多くのファンが活用しています。
フォーメーションの概要と競艇における特徴
フォーメーションは、舟券の組み合わせを自分で自由に設定できる買い方です。たとえば1着、2着、3着にそれぞれ異なる艇を選び、着順ごとに好きな選手を組み合わせることができます。
この方法の特徴は、狙いたい組み合わせだけを選べるため、無駄な舟券を減らしつつ的中のチャンスを広げられる点です。通常の買い方では、全てのパターンを購入する必要がありますが、フォーメーションなら選択肢を絞って効率的に狙いを定められます。特に、特定の選手のみ着順を固定したい場合などに便利です。
フォーメーション点数の計算方法
フォーメーションで購入する際は、選んだ着順ごとの艇の数を掛け合わせて点数を算出します。たとえば「1着：2艇、2着：3艇、3着：2艇」を選んだ場合、「2×3×2=12点」となります。
ただし、同じ艇を複数の着順で選んだ場合、重複する組み合わせが出てしまうため、実際の点数は重複を除外する必要があります。競艇では、着順が異なれば別の組み合わせとしてカウントされますが、同じ艇が同じレース内で同じ着順に重なることはありません。点数計算の際には「着順をまたいで同じ艇を選んだ場合は、重複に注意する」ことが大切です。
ボックスや流しとの違いと使い分け方
ボックス買いは、選んだ艇のすべての組み合わせを自動的に購入する方法です。一方で流しは、軸となる1艇または2艇を固定し、残りの着順を複数の艇でフォローします。
フォーメーションは、これらと比べて「1着にはこの艇、2着にはこの2艇…」と着順ごとに細かく組み合わせを指定できる点が最大の違いです。たとえば、1着に有力な選手を、2着3着に穴狙いの選手を組み合わせることで、効率よく狙いを定められます。使い分けのポイントは、狙いたいパターンが明確なときはフォーメーション、全体的に広く押さえたいときはボックス、軸を決めて相手を絞りたいときは流しを選ぶことです。
フォーメーション点数の計算で知っておきたいポイント
フォーメーションを使いこなすためには、点数計算の仕組みや組み合わせの数を正しく理解することが大切です。
組み合わせ数の考え方と早見表の活用
フォーメーションの組み合わせ数は、各着順ごとに選んだ艇の数を掛け合わせます。ただし、同じ艇が複数着順に含まれる場合は、着順ごとにその艇が重複しないよう組み合わせを調整します。
点数の計算が複雑に感じる場合は、各競艇場やインターネットサイトで公開されている「点数早見表」を活用すると便利です。例えば、下のような簡単な表を参考にしてください。
| 1着の数 | 2着の数 | 3着の数 | 点数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 6 |
| 2 | 2 | 2 | 8 |
| 2 | 3 | 2 | 12 |
このような表を使うと、計算ミスを防ぎやすくなります。
実際の点数計算例と注意点
具体例を挙げると、「1着：1号艇、2着：2・3号艇、3着：4・5号艇」というフォーメーションで三連単を購入した場合、「1×2×2＝4点」となります。組み合わせは以下の通りです。
・1-2-4
・1-2-5
・1-3-4
・1-3-5
注意したいのは、同じ艇が2着と3着など複数着順に含まれている場合に、同一の艇を同じ組み合わせで重複してカウントしないことです。また、フォーメーションの点数が増えるほどコストも上がるので、狙いを明確にすることが大切です。
的中率と回収率を意識した点数の調整法
フォーメーションで舟券を購入する際は、点数を増やせば的中の確率は上がりますが、購入金額も増加します。そのため、的中率と回収率のバランスを考えて点数を調整することが重要です。
たとえば、的中を重視したい場合は広くカバーできる組み合わせにしますが、オッズが低い組み合わせばかりだと利益が出にくくなります。逆に点数を絞りすぎると当たりにくくなるため、配当の高い組み合わせと低い組み合わせのバランスを取ることがポイントです。自分の予算や狙いに合わせて、適切な点数に調整しましょう。
フォーメーションを活かすおすすめの買い方と戦略
フォーメーションを上手に使うことで、舟券購入の幅が広がり、より効率よく的中を狙えるようになります。
初心者向けにおすすめの買い方例
初心者の場合はまず、1着に本命となる選手を固定し、2着や3着に複数の選手を入れる方法がおすすめです。たとえば、「1着：1号艇、2着：2・3・4号艇、3着：2・3・4号艇」とすれば、合計6点で購入できます。
このように、1着だけを決めて他の着順を広めにカバーすることで、的中の可能性を高めつつ点数を抑えることが可能です。慣れてきたら、自分なりのパターンを見つけて少しずつ点数を調整していくと良いでしょう。
上級者が実践する点数の絞り方と勝率アップのコツ
経験を積んだ方は、レース展開や選手の特徴を見極めて、あえて買い目を絞り込む戦略を取ります。たとえば、1着2着に有力選手を限定し、3着だけ広くカバーするなど、組み合わせの重点を変えることで点数を抑えつつ的中率を維持します。
また、過去のレース結果や選手の調子、コース傾向などのデータを活用して、不必要な組み合わせを省くのがコツです。無駄な舟券を減らすことで投資効率が上がり、トータルの回収率アップを目指せます。
失敗しないための買い方と注意点
フォーメーションで失敗しやすいのは、無計画に点数を増やしすぎてしまうことです。あれもこれもと組み合わせを広げると、当たっても利益が少なくなる場合があります。
また、同じ着順に同一の艇を複数回入れてしまうなど、組み合わせが重複しないよう注意が必要です。事前に組み合わせを紙に書き出したり、早見表や計算ツールを使って点数を確認することをおすすめします。
他の買い方との違いとフォーメーションのメリットデメリット
フォーメーション以外にもさまざまな買い方があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。
ボックス買いとの違いと選び方のポイント
ボックス買いは、選んだ艇の全パターンを自動的に購入できる方法です。たとえば3連単で3艇を選ぶと6点、4艇だと24点と点数が大きく増える傾向があります。
一方、フォーメーションは着順ごとに買い目を自由に設定できるため、必要な組み合わせだけを選択して無駄な舟券を減らせます。多点買いになりがちなボックスよりも、狙いたいパターンが決まっている場合はフォーメーションの方が効率的です。選び方としては、「すべての組み合わせを押さえたい場合はボックス」、「組み合わせを絞りたい場合はフォーメーション」を使うと良いでしょう。
流し買いとの比較とケース別活用法
流し買いは、1艇または2艇を軸にして、残りの着順を複数の艇でカバーする買い方です。たとえば「1着流し」や「2着流し」などがあります。
フォーメーションは、これらよりもさらに細かく着順ごとに組み合わせを指定できるため、より戦略的に狙いを定めたいときに有効です。流しは軸が明確に決まっている場合に手軽に使える一方、フォーメーションは軸だけでなく他の着順も複数の艇を選びたい場合に便利です。ケースバイケースで使い分けることが、的中への近道となります。
フォーメーションの長所短所と適したシーン
フォーメーションの長所は、狙った組み合わせだけを効率よく購入できる点です。無駄な舟券が減り、投資効率を高めやすくなります。また、レース展開や選手の特徴に合わせて着順ごとに組み合わせを調整できる点も魅力です。
短所としては、点数の計算がやや複雑になることや、あまりに絞りすぎると的中の機会を逃すリスクがある点が挙げられます。適したシーンは、本命から穴狙いまで幅広く対応したい場合や、特定の組み合わせをピンポイントで狙いたいときです。
まとめ：競艇でフォーメーション点数を理解し賢く勝負しよう
競艇のフォーメーションは、着順ごとの買い目を自由に設定でき、的中率と回収率のバランスを考えながら戦略的に舟券を購入できる買い方です。点数計算の基本やほかの買い方との違いを理解し、自分の予算や狙いに合わせて柔軟に活用することが賢い勝負につながります。自分なりの買い方を見つけて、競艇観戦をより楽しみましょう。
