競艇の5艇立てレースとは何か仕組みと特徴を解説

競艇では通常6艇が出走しますが、まれに5艇で行われる「5艇立てレース」があります。この特別なレースには独自の仕組みや特徴があります。
6艇レースとの違いと5艇立てが発生する理由
通常の競艇は1レースあたり6艇が水面を競います。しかし、選手のケガやフライング失格、または病気などの理由で出走できない選手が出ると、急きょ5艇だけでレースが行われることがあります。この場合、空いた枠には誰も入らず、5艇のみでのスタートになります。
5艇立てになると進入や展開が大きく変わるため、通常レースとはまた違った予想が求められます。また、6艇レースと比べて予想が絞りやすくなる一方、思わぬ波乱も起きやすい傾向があります。
5艇立てレースで変化する進入やコース取りのパターン
5艇立てになると、1号艇から順に並ぶのは通常と同じですが、欠場した枠の番号が空欄となるため、外側のコース取りが変則的になるケースがあります。たとえば5号艇が欠場の場合、アウト側の艇は1つ内側のコースに入ることが多くなります。
また、5艇だとコースが広く使えるため、スタート直後の位置取りやターンでの駆け引きがより重要になります。普段は外枠で不利とされる選手も、進入次第で有利な展開を作りやすくなります。
5艇立て特有のオッズや配当傾向について
5艇立てレースでは組み合わせ自体が減るため、オッズや配当にも特徴があります。6艇レースでは三連単の組み合わせが120通りですが、5艇だと60通りに半減します。そのため、人気サイドの的中確率がやや上昇します。
一方で、思いがけない選手が絡むことも多いため、配当が荒れるパターンも見られます。特に外コースの選手が絡むと高配当になりやすく、狙い目となることが多いです。下の表は、5艇立てと6艇レースの組み合わせ数の比較です。
レース形式 | 三連単の組み合わせ | 的中難易度 |
---|---|---|
6艇レース | 120通り | やや高い |
5艇立て | 60通り | やや低い |
5艇立てレースで勝つための予想ポイントと買い方戦略

5艇立てレースは通常レースに比べて予想のコツや買い方に工夫が必要です。展開や買い目の絞り方を押さえることで、的中率アップが狙えます。
5艇立てで狙いたい展開やスタートタイミングの重要性
5艇立てでは、スタート時の間隔が広がりやすいため、外側の艇も良いスタートを切りやすくなります。スタートが得意な選手が外枠にいる場合、前付け(内側に入る作戦)や一気のまくりに出ることがあるため注意が必要です。
また、スタートのタイミングがレース結果に直結しやすい点も特徴です。出遅れやフライングのリスクは減る一方で、1マークまでの競り合いが激しくなる傾向があります。選手ごとのスタート力や過去のタイミングをしっかりチェックすることが大切です。
カドやアウトコースの選手に注目した舟券の組み立て方
5艇立てになると、最外枠にいる選手がコースを内側に入れるケースが増えます。カドと呼ばれる4コースやアウト(5コース)の選手が、通常よりもスタートダッシュを決めやすくなるため、穴狙いの買い目に加えやすくなります。
外枠の選手が1着や2着に絡むパターンも多くなるので、競艇新聞や公式サイトの展示タイムなどを参考にして、エンジンの調子や直前の動きを必ず確認しましょう。直線スピードがある選手やスタート力のある選手は特に注目です。
5艇立てに適したボックス買いとフォーメーション買いの活用法
5艇立ては組み合わせが少なくなり、買い目を絞っても無理なく舟券を組み立てられます。そのため、三連単や三連複のボックス買いが有効です。全艇をボックス買いしても点数が少なく抑えられます。
また、展開によっては、内枠を軸にフォーメーション買いを活用する方法もおすすめです。たとえば「1着:1・2、2着:1・2・3、3着:全艇」のような形で、軸になる艇を中心に広げると、的中率と配当のバランスが取りやすくなります。
5艇立てレースで注目すべき選手や競艇場の傾向

5艇立てレースでは、得意な選手や競艇場ごとの特徴を把握しておくことで、予想の精度を向上させやすくなります。
5艇立てで実績のある選手や脚質の特徴
5艇立てで好成績を残す選手にはいくつか共通点があります。まず、スタート力が高い選手や、コース取りが柔軟な選手が有利です。特にカド(4コース)やアウト(5コース)からでも攻めの姿勢を見せる選手は、思い切った走りで上位に食い込むことが多いです。
また、道中での競り合いに強い「差し屋」タイプや、まくりを得意とするアグレッシブな選手も活躍しやすくなっています。過去の5艇立てレースの成績や、各選手の脚質を公式サイトなどでチェックしておくと良いでしょう。
競艇場ごとの5艇立て発生率や有利なコース傾向
競艇場によっては5艇立てが発生しやすい所と、そうでない所があります。レース場の規模や開催数、選手の所属人数などが影響します。また、水面の広さや形状によって、有利なコースも変わります。
たとえば、狭い水面の競艇場では、内枠が比較的有利ですが、広い水面を持つ場では外枠の選手も展開しやすくなります。下記の表は、5艇立てが発生しやすい競艇場の一例です。
競艇場名 | 発生しやすさ | 傾向 |
---|---|---|
児島 | やや多い | 内枠有利 |
多摩川 | 普通 | バランス型 |
住之江 | 少ない | 外枠も健闘 |
過去の5艇立てレースの事例と高配当が出やすいパターン
過去の5艇立てレースでは、外枠の選手が展開良く勝利し、三連単で万舟(高配当)が出るケースもしばしばあります。特に強い選手が欠場して内枠が手薄になると、穴党にチャンスが生まれます。
さらに、普段は目立たない選手がスタートで好位置を取るなど、予想外の組み合わせが生まれるのも5艇立てならではです。過去データを参考に、人気薄の選手が2着や3着に入ったレースパターンを押さえておくと、より幅広い舟券戦略が立てられます。
5艇立てレースの注意点と情報収集のコツ

5艇立てレースを攻略するには、直前情報のチェックやルール面の注意が欠かせません。適切な情報収集が的中への近道となります。
欠場情報や直前の展示航走の確認方法
5艇立てが発生する際は、どの選手が欠場になったかを必ず確認しましょう。公式サイトや場内のモニター、インターネット投票のオッズ画面などからチェックできます。
さらに、展示航走(レース直前の練習走行)での動きも重要です。展示タイムやターンの様子を参考にすると、エンジンの調子や各選手のコース取りが見えてきます。直前情報をしっかり把握することが予想精度向上のポイントです。
5艇立て発生時の暗黙のルールやマナー
5艇立てになると、進入で空いたコースに他の選手が入ることがありますが、無理な割り込みや危険な進入は避けるのがマナーです。また、ファンや選手同士の間でも、スムーズな進行や安全第一の精神が求められています。
舟券購入時も、欠場による返還金(買い目が無効になった分の返金)に注意しましょう。返還対象の買い目を確認し、トラブルを避けるためにもオッズや組み合わせの再確認をおすすめします。
予想精度を高めるためのデータ活用とチェックポイント
5艇立てレースでは、過去の同型レースのデータを活用することで予想の精度が高まります。公式データベースやレースリプレイを見て、5艇立てでの着順やスタート傾向、選手の得意コースをチェックしましょう。
注目すべきチェックポイントとしては以下の3つがあります。
- 欠場した艇の影響と残り選手の実力差
- 内外のコース取り・進入の傾向
- 過去の5艇立てでの配当分布や穴傾向
これらを総合的に判断することで、より的確な予想を立てることができます。
まとめ:5艇立てレースの特徴を活かして競艇予想で勝率アップを目指そう
競艇の5艇立てレースは、通常の6艇レースとは展開や配当傾向が大きく異なります。スタートや進入の変化、組み合わせの少なさを活かしつつ、情報収集や買い目の工夫で勝率アップを目指しましょう。5艇立てならではの特徴を知って、レース観戦や舟券購入をより楽しんでみてください。