競艇の流しとは初心者にも分かる基本的な買い方の仕組み

競艇の「流し」とは、舟券を買うときに特定の艇を軸にして、他の複数の艇との組み合わせを一度に購入できる方法です。初心者でも利用しやすい買い方として親しまれています。
流し買いの意味と舟券購入のイメージ
流し買いとは、たとえば6艇のうち1艇を「軸」として選び、その艇が1着または2着に入る前提で、残りの艇すべてとの組み合わせをまとめて購入する方法です。具体的には、「1号艇から流し」と決めた場合、1号艇と他の全艇との組み合わせで舟券を買う形になります。
通常、競艇の舟券は組み合わせが多くなりがちですが、流し買いなら自分が信頼する艇を中心に考えて、予想の幅を広げながらもシンプルに購入できる点が特徴です。初心者でも「この艇は有利」と思える選手を決めて買い目を絞れるので、舟券購入が分かりやすくなります。
流しと全通りの違いと特徴
競艇の全通り買いは、すべての艇の組み合わせを網羅する購入方法で、1つでも着順が当たれば的中します。一方、流し買いは特定の艇を軸として、残りの艇すべてとペアやトリオで組み合わせて買う点が異なります。
たとえば6艇のレースで3連単を全通り買う場合は120通りですが、1着を1号艇に固定して流すと20通りになります。流しは無駄な買い目を減らしつつも、ある程度幅広く予想することができるので、資金を抑えながら的中の可能性も残すことができる買い方と言えます。
競艇の流しが使われる主な場面や活用例
流し買いは、特に「この選手は信頼できる」と思える軸艇がいる場合に効果的です。たとえばスタートが得意な選手や、過去の成績が安定している艇を軸に据えることで、残りの着順は広くカバーできます。
また、荒れやすいレースや予想が難しい際にも、予想の中心となる艇だけは決めておき、他の組み合わせへの対応力を持たせるために活用されています。さらに、資金に余裕がないときでも流しなら買い目を絞れるため、無理なく舟券を組み立てることができるのもメリットです。
競艇の流し買いのメリットとデメリットを徹底解説

競艇の流し買いは、予想の幅を持たせつつ、資金管理も比較的しやすい買い方です。しかし、買い目が増えればリスクもあるため、メリットとデメリットを理解したうえで活用することが大切です。
軸を決めて幅広く予想できるメリット
流し買いの最大の利点は、軸となる艇を決めて、その艇の活躍を信じつつも、着順や相手を柔軟にカバーできる点です。これにより、結果が予想通りでなかった場合でも、幅をもたせた買い方をしていれば的中の可能性を残すことができます。
また、初心者は「全艇の順位まで予想するのが難しい」と感じることが多いですが、流し買いなら、まずは1艇だけしっかり選べばよいため、予想に自信が持ちやすいのも魅力です。手軽に複数の組み合わせを購入できるので、舟券購入のハードルが下がります。
流し買いで買い目が増えるリスク
一方で、流し買いは軸艇が決まっても、組み合わせる相手を増やせば増やすほど、舟券の数が多くなってしまいます。たとえば3連単で1艇を軸にした場合でも、最大20通り近くになることもあり、投資金額が膨らみやすいです。
そのため、流し買いは比較的的中しやすいものの、資金の管理が大切です。特に初心者は「的中しても払い戻しより購入額が多かった」ということが起こりやすいので、買い目を絞る工夫や、資金配分に注意して利用するとよいでしょう。
流し買いを使うべきおすすめのレース条件
流し買いは、軸として信頼できる艇がいるレースや、レース展開が読みにくく相手を特定しづらい場面で有効です。たとえば、1号艇や実力差のある選手がいる場合は、軸として選びやすくなります。
また、荒れたレースや予想が分散しやすい場合には、無理に買い目を絞るよりも流しで幅を持たせた方が的中しやすくなります。以下のような場面で特に流し買いが活躍します。
- 軸選手に信頼が置ける
- 着順の入れ替えが多そうなレース
- オッズが広く分かれている
- 少点数で効率的に舟券を買いたい
これらの条件がそろっているときは、流し買いを積極的に検討してみましょう。
競艇の流しと他の舟券購入方法の違いと使い分け方

競艇の舟券購入には流し以外にもいくつかの方法があり、それぞれ特徴や適した使い方があります。流し買いと他の買い方の違いを知ることで、状況にあわせて賢く使い分けられるようになります。
流しとフォーメーションの違いと特徴
流しとフォーメーションは似ているようで、実は大きな違いがあります。流しは軸となる艇を決めて、残りの艇すべてと組み合わせるシンプルな方式です。
一方、フォーメーションは着順ごとに複数の艇を組み合わせて舟券を構成します。たとえば「1着に1・2号艇、2着に3・4号艇」など自由度が高く、より細かく自分の予想を反映できます。以下の表でまとめると分かりやすいです。
買い方 | 特徴 | おすすめの場面 |
---|---|---|
流し | 軸艇から他艇へ一律に流す | 軸艇に自信があるとき |
フォーメーション | 着順ごとに複数艇を選べる | 予想を細かく反映したいとき |
流しとボックスの違いとそれぞれの使いどころ
ボックス買いは、選んだ複数の艇の全組み合わせを一括で購入できる方法です。たとえば「1・2・3号艇ボックス」であれば、その3艇がどの順番でもすべての組み合わせが舟券になります。
一方、流し買いはあくまで軸艇を決めて、他艇との組み合わせだけに絞るため、ボックスより買い目を減らせるのが特徴です。ボックスは「どの艇が1着になるか迷う」とき、流しは「この艇は信頼できる」と思うときに適しています。以下にまとめます。
買い方 | 買う艇の選び方 | 適したケース |
---|---|---|
流し | 軸艇とその他すべて | 軸艇を信頼できるとき |
ボックス | 複数艇の全組み合わせ | 着順を絞れないとき |
流し買いの具体的な点数計算方法
流し買いを使うとき、実際に何通りの舟券を買うことになるのか計算しておくと、資金計画が立てやすくなります。代表的な流し買いの計算方法を紹介します。
- 2連単1頭流し:軸艇1艇×相手5艇=5点
- 3連単1着流し:軸艇1艇×相手5艇×残り4艇=20点
- 3連複1頭流し:軸艇1艇×相手から2艇選ぶ(10通り)=10点
軸艇を何着に固定するかや、同じ艇を複数着順に選ぶ場合などで点数が変わります。無理なく買える点数に調整することがコツです。
競艇の流し買いを実践する手順とコツ

流し買いを実際に行う際は、マークシートやネット投票の記入方法や、的中率を上げる工夫、初心者が陥りやすい失敗例を知っておくと安心です。ここでは具体的な流し買いの実践手順とポイントを紹介します。
マークシートやネット投票での流し記入方法
競艇場や場外売場で舟券を買う場合、専用のマークシートに記入します。流し買いの際は「流し」や「1頭流し」などの記入欄にチェックを入れ、軸艇と流す艇の番号をしっかり塗りつぶします。
ネット投票の場合は、画面の「流し」や「1着流し」などのボタンを使うと、軸艇や流す艇を選択するだけで自動的に組み合わせが作成されます。手書きや入力ミスを防ぐためにも、購入前に内容を必ず確認しましょう。
的中率と回収率を上げる流し買いのコツ
流し買いで成果を上げるためには、ただ軸艇を決めるだけでなく、「どの艇まで流すか」「資金をどう配分するか」が重要です。全艇に流すのではなく、実力や直近成績、コース取りなどを参考に、流す艇を3~4艇に絞ることで無駄な点数を減らせます。
また、オッズを見ながら高配当を狙うのか、的中率重視で堅い組み合わせを選ぶのかを事前に決めておくと、資金の無駄遣いを防げます。定期的に自分の購入履歴を振り返って、回収率がどう変化しているか確認するのも効果的です。
よくある失敗例と初心者へのアドバイス
初心者が流し買いで陥りやすい失敗として、「買い目を増やしすぎて資金が足りなくなる」「軸艇選びが曖昧で的中しづらい」といった点が挙げられます。的中を狙いすぎて多くの組み合わせを買うと、的中しても回収額が少なくなりがちです。
まずは、信頼できる軸艇をしっかり選ぶこと、流す艇を絞ることを意識しましょう。小さなレースや舟券の種類から始めて経験値を積むことで、少しずつ買い方に自信が持てるようになります。無理のない範囲で楽しむ姿勢が大切です。
まとめ:競艇の流し買いで幅広い予想と的中を狙おう
競艇の流し買いは、初心者にも分かりやすく、軸艇を決めれば幅広く組み合わせをカバーできる便利な買い方です。予想に自信が持てないときは、流しを使うことで的中のチャンスを広げることができます。
ただし、買い目が増えやすい点や資金管理の難しさもあるため、的確に軸艇と流す艇を選ぶこと、点数をコントロールすることが大切です。競艇を楽しみながら的中を狙いたい方は、今回紹介した流し買いの特徴やコツを活用して、賢く舟券購入にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。