安定板の影響で予想されるレース展開と全国競艇場の安定板使用回数

安定板の影響競艇ボート

競艇はボコボコした水面を猛スピードで走る競技ですが、風や波、雨などの影響を受けやすい競技でもあります。

台風接近などよほど誰が見ても危険で大荒れな天候状況ではない限り、ある程度の荒れた水面コンディションの場合でも各競艇場でレース開催されるが、その際、艇は走るのに不安定で転覆や選手の落水といった事故の恐れがあるため、そのようなことが起きないよう安定板を使用してレースを行います。

安定板とは

安定板が使用されるときは、悪天候で水面が荒れているときです。
では、どういう基準で安定板の装着が決定されるのでしょうか?
ここでは、安定板とはどういうものなのか、どういったときに使用されるのかについて紹介します。

安定板の効果

安定板とは、風が強いときや波が高いときに装着されるU字型の板です。モーターのキャビテーションの上にはめて、ねじで固定します。

安定板を装着する最大の目的は、ボートを安定させることにあります。レースに使われるボートは小さいため、風や波の影響を大きく受けます。安定板をモーターの下部に取り付けることで、ボートの安定性が良くなり安全にレースを行えるようになるのです。

また、荒天時にはプロペラが空気を吸い込みすぎて空回りすることがあります。プロペラが空回りを起こすとボートが失速して転覆の危険性が増します。安定板を装着することによって、そのリスクを防ぐこともできます。

このように、レースの安全のために取り付けられるのが安定板なのです。

安定板を装着する条件

安定板の装着は、天候による水面状況や試運転状況から判断します。開催時の選手代表と競技委員長の間で話し合いがもたれ、競争執行委員長の判断で装着が決定します。

装着が決定すると、公平性を保つために選手全員が安定板を装着しなければなりません。

逆に天候が回復すれば、装着を取りやめになることもあります。安定板装着を想定して調整してあっても、全員が安定板を外さなくてはなりません。

安定板の装着は、アナウンスなどで通知されます。テレビや中継などでも、安定板を装着していることが表示されます。安定板装着によってレース展開が変わるので、情報を見逃さないようにしましょう。

安定板を装着するレース回数

年間を通して、安定板が使用されるレースは決して多くありません。年や競艇場によって異なりますが、年間10日ほどです。
あまり天候が荒れるとレースは中止になります。安定板を使うレースというのは、中止になるほどでもないが危険が伴うレースという非常に限られた条件なのです。

安定板装着はいつ発表される?

安定板は当日の天候状況から取り付けの判断がされるため、第1レース前からや途中のレースから使用が発表されることもあります。

なのでいつ発表されるか不規則なため、予想する際にはチェックしておく必要があります。

 

また安定板は選手自身が自由に取り付けの判断をするわけではなく、主催競艇場の審判長や競技長が使用必要か否かをそのときの状況をみて判断されます。

公平性を保つためです。また台風が発生すると風が強くなり波のうねりも高くなるため、安定板を使用したレース開催よりも選手の安全性を考えてレース中止の判断を下しやすいが、主催者側からすると1日だけでもレース中止となるとものすごく売上に響くため、水面コンディションが極端に悪い場合でもレースを行いたい意向があることから、安定板を使用してレースを開催するようにしてます。

安定板のレースへの影響

荒天の時に使用される安定板。では、安定板を装着した場合のレースでは、どういう影響があるのでしょうか。安定板を装着した場合に考えられる展開について紹介します。

予想する側から安定板使用はどう影響するのかみてみると、まず出走表に「安定板使用」という記載がされており、記載があればその通り水面が大荒れだったり、強風が吹いているなどが読み取れて、これらを踏まえながらレース展開を予想していきます。

 

安定板使用レースは通常レースと感覚が違い、スタートタイミング、ターンマークの旋回、正面スタンドと反対側水面のバックストレッチでの伸びなど様々な状況において影響があるため予想が難しくなるのも特徴です。

安定板装着時は大穴狙いも

このように安定板が使用されることでレース展開は予想しづらく、選手もいつもとは違う状況で苦戦するということから、レース結果も荒れる率は高くなると思われ予想の際はいっそのこと思いきって大穴狙いでいってもいいかもしれません。

荒天時に発表される安定板の装着。それほど頻繁にあることではないだけに、レースにどういった影響があるのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
安定板を装着することでレースの展開が変わります。あまり機会がないとはいえ、その特徴と影響については知っておいて損はありません。

安定板を装着したレースは荒れる?

安定板を装着したレースは荒れると言われます。しかし、そもそも安定板が必要なのは、悪天候のレースです。

「安定板を装着したから荒れる」のではなく、「安定板を装着するような天候だから荒れる」のだということを忘れてはいけません。

安定板を装着したレースでは、理論上のコースの有利不利はもちろんありますが、それよりも経験やスキルがものを言います。そもそも安定板をつけるレース自体が多くないので、経験豊かなベテランレーサーや、コースを知り尽くした地元レーサーによって展開が変わることがあるのです。荒れた水面を得意とする選手にも要注意です。

インコース有利のパターン

安定板を装着すると、インコースが有利と言われます。

安定板を装着することによって、接水面積が大きくなります。そうすると水の抵抗も大きくなるので、直線での伸びが悪くなります。

アウトコースの艇の伸びが悪くなると、インコースの艇に追いつけなくなるのです。アウトコースの艇がまくりきれなくなることでインコースが有利になります。

また、安定板の装着で安定感のあるターンができるようになります。インコースの艇が思い切ったターンができることで、よりインコースが有利になります。

インコース有利にならないパターン

また安定板を取り付けることで艇の伸びが弱くなり、アウトコース艇の捲りが決まりにくいためインコースが有利説と囁かれますが、インコース有利とは限りません。

安定板を取り付ける状況は強風や波が高いときなどのため、その状況下だとスロースタートのインコースも通常のスタートタイミングとは異なり、スタートをバッチリ決めていくことがむしろ難しく選手の心情的に慎重になりやすいため、インコース艇が遅れて凹むことも展開として想定されます。

スタートは選手自身が全速で強気でいけるかどうかというメンタル面も含むところもありますが、それらがあるなしに関わらずインコース有利とは一概に言い切れないと思われます。

モーターの差に影響

安定板装着時は、モーターの性能でも差が出ます。
水の抵抗が大きくなるということは、それだけモーターに負荷がかかるということになります。そうなると、ただでさえ荒れている水面で、性能の悪いモーターでは勝負できなくなります。
モーターの性能は予想する上で重要な要素ですが、安定板の装着が発表されているときはモーターを通常時より重要視すべきでしょう。

安定板レース予想のまとめ

安定板を装着した場合のレースでは、インコースと性能の良いモーターが有利です。

それだけではなく、選手のスキルや経験が重要となります。それだけ安定板装着のレースは特殊な水面状況だからです。

安定板を使用するレースはそれほど多くはありません。安定板を装着するということは水面が荒れているということですから、手堅いレースを望む場合は手を出さない方が無難です。しかし、高配当を狙いたい場合は、あえて舟券を買ってみると、いつもよりもワクワクするレースが楽しめるかもしれません。

全国の競艇場で安定板使用の頻度が多い競艇場

江戸川競艇場

現在国内24ヶ所の競艇場でレースが行われているが、そのなかでも安定板使用率が一番高い競艇場があり、それは東京都江戸川区に所在する江戸川競艇場です。

この競艇場は全場で唯一その名の通り河川をコースとして利用していることから、他競艇場よりも水面が異質で荒れやすく経験値の高い選手やA1級選手でも走るのに苦戦することで有名です。

 

江戸川競艇場は、通常でも波のうねりが強く風も5m以上の強風が吹きやすいことから全競艇場きっての難水面であり、ここの最大の特徴として艇がぴょんぴょんと跳ねながら走りレースを行います。

このような状況であることから安定板使用の頻度が多くなる傾向にあります。また日頃波や風のコースコンディションが難しいため安定板使用レースが行われることではなく、その日のレース開催自体が中止になることも江戸川競艇場ならではです。

 

予想する側も1号艇頭にしたオーソドックスな予想がしにくく、全コース艇に1着のチャンスがあるので当てるのも難しく、堅いレースを好まない方には面白いかと思います。

 

他の競艇場をみてみると、季節によって風向きが強くなったりして安定板使用の頻度が高くなることもあります。

丸亀競艇場

瀬戸内に面した海水の丸亀競艇場は季節によって風向きが変動し、特に冬は強い向かい風が吹く傾向にあり、その影響で安定板を使用することが多くなりやすいです。

また佐賀県にある唐津競艇場も年間を通じて追い風が吹きやすく極端に風が強まったりすることもあるため、レース途中でも安定板使用が発生しやすいです。

三国競艇場

福井県の三国競艇場は日本海側に近いところに所在していることから夏場は海風、冬場は冷たい北風が吹くため1年間を通じて追い風が多く発生しやすく、そうなると風の影響で波もうねり荒れた水面になりやすくなり、安定板使用レースの頻度が多くみられます。

安定板使用が多い競艇場まとめ

江戸川競艇場だけ水面が異質で安定板使用が多いが、毎日の天候は決まっておらず予測できなくそしてそれぞれの競艇場の地形による風の影響などで安定板使用率は年間を通して変わってきます。

安定板使用が多いと予想が難しくなると思われそれが良いかは人それぞれでしょうが、普段とは違うレースの雰囲気や堅いレース結果になりにくいと予想が楽しめることは良いところでしょう。