各競艇場の干潮・満潮時のレース展開特徴まとめ

競艇場の特徴

競艇は自然現象の影響をよく受けますが、そのひとつが潮の満ち引きである潮位の変化です。これによってレース場内の水が増減したり、流れが変わったりするのですから、当然レースにも影響が出ます。ここでは、潮の満ち引きによる影響とレース展開について紹介します。

潮の満ち引きのしくみ

潮位の変化は1日単位、1カ月単位で起こります。まずはそのしくみと周期についての基礎的なことを知っておきましょう

潮の満ち引きとは?

潮位の変化が起こるのは、主に月の引力などによって生じる起潮力という力が働くからです。起潮力が地球を引っ張るように働くと、潮位の高いところと低いところができます。潮位が上がりきった状態を「満潮」、下がりきった状態を「干潮」といいます。
地球は1日1回自転するので、6時間ごとに満潮と干潮が起こります。ということは、レースが始まった時と終わる時では潮位がかなり変化しているということになります。

長期的に見た潮の満ち引き

潮位の変化は1日のうちだけにとどまりません。新月と満月の頃には、1日の干満の差が最も大きくなる「大潮」となります。上弦の月と下弦の月の頃には、干満の差が小さくなる「小潮」となります。これらもレースに影響を及ぼすので注意が必要です。
また、潮位は天候によっても変動があります。台風や低気圧の影響で高潮が発生するのです。これは不定期に発生するものなので、読みにくい潮位の変動でもあります。
潮位の変化については競艇場のホームページなどに記載されているので、確認するようにしましょう。

レースへの影響

干潮の場合は潮位が下がるので、水面が安定します。走りやすくなるので、アウトコースのまくりが決まりやすくなります。競艇は基本的にはインコースが有利ですが、干潮の場合はアウトコースも思い切った勝負に出てくる可能性があります。
満潮の場合は潮位が高くなるので、水面が不安定になり走りにくくなります。水面が荒れて全速でのターンが難しくなるので、インコースや差しが有利となります。

レース場ごとの違い

こういった潮位の影響を受けるのは主に海水や汽水のレース場ですが、影響の大きさや傾向はレース場の立地や設備によって異なります。

江戸川競艇場

日本で唯一、全面的に河川を使用した競艇場です。河口に近いことから潮位と川の流れの双方の影響を受けるため、屈指の難水面と言われています。干潮ではまくりが決まるためにアウトコース、満潮ではアウトコースのまくりが流れるのでインコースが有利になります。

平和島競艇場

潮位の差はあるものの、比較的穏やかな水面です。1コースに向かって幅が狭くなっているのでもともとインコースが不利ですが、干潮時にはアウトコースがかなり有利になります。向かい風が吹いている時は、さらにその傾向が強くなります。

浜名湖競艇場

湖とはいうものの一部は海とつながっているので、当然潮位の変動もあります。干潮時は水面が安定しているためアウトコースのまくりが決まり、満潮時は水面の荒れからインコースが有利となります。

蒲郡競艇場

競争水面は海水ですが、湾の内側にあるのでほとんど潮位の影響を受けません。

常滑競艇場

前検日の干潮時に水門が閉じられるため、レース時には海と遮断されているので潮位の影響は受けません。午前中のレース傾向が午後のレースでも見られます。

津競艇場

水質は海水ですが、競争水面がプールなのでほとんど潮位の影響を受けません。夏場の季節風や冬場の鈴鹿山脈からの吹きおろしに注意が必要です。

鳴門競艇場

小鳴門海峡上にあるレース場ですが、防波堤があるので大きな波やうねりはありません。干潮時はまくり、満潮時はインコースが有利となります。同じ満潮時でも水位が上昇している時よりも下降している時の方が走りやすいと言われています。

丸亀競艇場

瀬戸内海の流れを遮る水門がないため、潮位の影響を強く受けやすい競艇場です。干潮時に向かい風が吹いているとまくりが決まりやすく、満潮時は2マークが荒れて差しが有利になります。

児島競艇場

瀬戸内海に面しているため、干満の差が2〜3mと潮位の影響を大きく受けます。干潮時は水面が穏やかなので、まくりが決まります。満潮時は水面にうねりが出るためにまくりが流れやすく、インコースが有利になります。

宮島競艇場

最大で4mを超える潮位差があり、満潮時はうねりが出て難水面になります。潮の流れにも注意が必要で、干潮時は1マークに向かって潮が流れるのでインコースが有利となり、満潮時は1マークから潮が流れてくるのでアウトコースが有利となります。

徳山競艇場

水面は比較的穏やかですが、潮位差が3m超もあるため風が重なるとうねりが発生することがあります。干潮時はモーターのパワー勝負となり、満潮時は技術によるさばき勝負となります。

下関競艇場

大潮の満潮時は午前中に海水が流入して、まくりがうまくいかなくなることがあります。それ以外は比較的穏やかな水面です。

若松競艇場

2マーク後方から潮が出入りし、満潮時は1マーク付近が潮溜まりになります。干潮時はまくりが決まり、満潮時はインコースが有利となります。

福岡競艇場

那珂川の河口に位置しているため、満潮時には1マーク付近で海水と淡水がぶつかることによって複雑なうねりが発生する。干潮時は静水面となるためアウトコースが有利となるが、満潮時はうねりのせいでアウトコースのまくりが流れやすくなる。

大村競艇場

全国一と言われるほどインコースが強く、満潮時はもちろんのこと干潮時でもインコースが強いシーンが見受けられます。満潮時は2マーク付近にうねりが発生し、差しが有利な展開となります。

まとめ

潮位の差は大きいところでは数メートルにもなり、その変化によってスタート時の景色がまったく違ったりするそうです。潮位によって傾向が変わるレース場では、潮位のチェックをして、予想に生かしていきましょう。