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競艇の階級(ランク)の種類と決まり方
競艇の出走表を見ていると、必ず「A1」や「B1」といった選手の階級が記載されています。この階級こそが、選手の実力を示すものです。階級は選手の成績によって分けられています。ここでは、階級の種類や決め方について紹介します。
競艇の階級とそれによる違い
男女合わせて約1,600人いるボートレーサーは、その成績によって4つの階級に分けられています。選手は、階級によって出場できるレースや日数が変わってきます。
競艇の階級
ボートレーサーの階級は、「A1」「A2」「B1」「B2」の4段階があります。階級は半年に一度、シーズン中の成績によって決められます。最も上の階級がA1級で、全レーサーのうちの20%ほどで約320人です。続くA2級も約320人、B1級が最も多くて約700人、B2級は最も少ない約250人となっています。
階級を見ると、その選手の大体の実力を推し量ることができます。そのため、階級はレース予想をする上で重要な判断材料のひとつとなります。
競艇の階級による差
ボートレーサーは階級によって収入に大きな差があります。ボートレーサーの平均年収は約1,600万円です。一番下のB2級の平均年収は、全体平均を大きく下回る約500万円です。B1級では1,100万円、A2級では1,800万円、そして最上級のA1級では約3,000万円となっています。
収入の差は、出走回数の増減によるものです。出場可能数は階級によって異なります。A1級やA2級の選手が月に15回程度出場できるのに対し、B2級の選手はその半分ほどしか出場できません。
出走すれば出走手当が支給されますので、それだけでも収入に半分の差が出ます。また賞金の高いSG競争に参加できるのは、ほとんどがA1級の選手です。そこでの獲得賞金も収入に大きな差を生み出しています。
階級の決め方
ボートレーサーの階級は、シーズン中の成績によって決まります。それぞれの階級には条件が設けられており、成績によって振り分けられるのです。
競艇の階級の条件
競艇の階級を決めるための条件として、「勝率」「2連対率」「3連対率」「事故率」「最低出走回数」が定められています。
2連対率30%以上、3連対率40%以上の勝率上位者で、事故率が0.70以下、最低出走回数が90回以上の選手
2連対率30%以上、3連対率40%以上のA1級を除く勝率上位者で、事故率が0.70以下、最低出走回数が70回以上の選手
勝率2.00以上でA1級及びA2級を除く勝率上位者で、事故率が0.70以下、最低出走回数が50回以上の選手
A1級、A2級およびB1級以外の選手や新人選手、事故率が0.70以上の選手
階級を決める際に使われる用語
勝率は、着順点の合計を出走回数で割って算出します。着順点とは、レースの着順に応じて付与されるポイントです。着順点は、1着が10点、2着が8点、3着が6点、4着が4点、5着が2点、6着が1点となっています。SG競争の場合はそれぞれに2点、G1競争およびG2競走の場合はそれぞれに1点が加算されます。優勝戦の場合は、さらに1〜3着に1点、4〜6着に2点が加算されます。
2連対率は過去のレースで2着以内に入った割合で、1着および2着の合計回数を出走回数で割って算出します。3連対率は過去のレースで3着以内に入った割合で、1着、2着および3着の合計回数を出走回数で割って算出します。
事故率は、事故点の合計を出走回数で割って算出します。事故点は違反や選手責任のトラブルに課せられる点数で、スタート事故が20点、妨害失格が15点、転覆や落水などの選手責任による失格が10点となっています。
最低出走回数は、その階級になるために必要な最低限の出走回数です。最低出走回数を設けることで、少ない出走数で高い勝率を維持することへの対策としています。
階級を決める級別審査
ボートレーサーの階級を決める審査を、級別審査といいます。級別審査の対象期間は年2回で、前期(1月1日〜6月30日)の対象期間は5月1日〜10月31日、後期(7月1日〜12月31日)の対象期間は11月1日〜4月30日です。
この期間中の成績によって階級が決まります。そのため、期末に当たる4月と10月は勝負駆けの月となります。
選手が昇級や現級確保を賭けてレースに臨んでくるためです。この時期はあと少しで上の階級に上がれそうな選手は多少の無理をしてでも勝ちにいこうとします。
また、事故率の高い選手はそれ以上事故率を上げないために、スタートが消極的になります。出場選手がどのくらい気合を入れてレースに臨んでいるかという選手気配を見極めることが、勝負駆けの時期の予想では必要となってきます。
まとめ
ボートレーサーは、階級によってそれぞれ収入や出場数で大きな差があります。半年間を同じ階級で過ごすのですから、選手にとっての階級は大変大きな意味を持ちます。
競艇の世界は、B2級の選手が一つでも上のランクを目指す夢がある一方で、たとえA1級のトップレーサーでも事故点が0.70を超えればB2級へと降格になる厳しい世界でもあるのです。
予想をする際には、まずは級別に注目して選手の大体の実力を知ることから始めましょう。