競艇における4カドの基本と特徴
競艇で「4カド」は、専門用語の一つですが、多くのファンが注目する重要なコース位置です。ここでは4カドの意味や特徴を分かりやすく解説します。
4カドとはダッシュスタートの最内を指す
4カドとは、6艇で争われる競艇のレースにおいて、4号艇が「ダッシュスタート」の最内に位置する場合に呼ばれるポジションです。ダッシュスタートとは、スタートラインから少し距離を取ってスピードを乗せて発進する方法のことで、内側3艇が「インコース」としてスロー発進するのに対し、4・5・6号艇はダッシュで加速してスタートを切ることが多いです。
4号艇がダッシュ勢の最内、つまり「カド」に位置することで、他のダッシュ艇よりもコース取りが良く、スピードを保ったまま1ターンマークを攻めることができます。この特徴から、「4カド」は一発逆転や波乱の起点として注目されるポジションです。
4コースがカドになる進入パターンの基本
競艇ではスタート前に選手がコースを選んで進入します。一般的なパターンでは、1〜3号艇がインコース、4号艇がカド、5・6号艇がアウトコースという並びが多く見られます。これを「枠なり進入」と呼びます。
ただし、選手の戦略やコース取りの意図によって進入パターンが変わることもあり、時に4号艇以外がカドになることもあります。しかし、最も多く見られるのは4号艇がカドの位置に入るパターンです。4カドが決まることで、レース展開や勝負の流れが大きく変わることもあるため、進入パターンを予想することは重要です。
競艇で4カドが注目される理由
4カドが注目される理由の一つは、ダッシュスタートならではのスピード感と攻めやすさにあります。内側3艇よりも加速してスタートできるため、1ターンマークで一気に先頭に立つことも期待できます。特に4号艇がスタート巧者の場合、鮮やかなまくりや差しを見せてくれる場面が多いです。
また、4カドは波乱の起点になることも多く、人気薄の4号艇が1着になるケースも珍しくありません。これにより、高配当の舟券が生まれることもあるため、多くのファンや予想家が4カドに注目しています。
4カドの勝率や決まり手のデータ分析
4カドがどれくらい勝つのか、どんな決まり手が多いのかなど、データからその傾向を分析することで予想のヒントが得られます。
4カドの1着率と出現頻度はどれくらいか
4カドからの1着率は、競艇全体のデータから見るとおおよそ10％前後とされています。これは、1コースや2コースほどではありませんが、ダッシュ勢の中では比較的高い数字です。4カドの出現頻度は、進入パターンが「枠なり」であれば毎レース見られますが、進入に変化がある場合は4カドが成立しないこともあります。
また、4カドの1着率は、競艇場やその日の気象条件、選手の力量によっても変動があります。平均的な4カドからの1着率を参考にしながら、各レースの状況を見極めることが重要です。
4カドから出やすい決まり手の傾向
4カドから1着を狙う場合、もっとも多い決まり手は「まくり」となります。ダッシュスタートの勢いを活かし、1ターンマークで他艇を一気に抜いていくのが特徴です。次いで「まくり差し」も多く、これは外から攻めるふりをして内側をすり抜ける戦法です。
下記のような傾向があります。
- まくり：勢いそのままに外から先頭へ
- まくり差し：一度外へ振って内側を突く
- 差し：内側の隙間を狙う
まくりやまくり差しは、4カドならではのスピードとコース取りが活かされる決まり手です。これらの傾向を知っておくと、4カドの戦略や舟券予想に役立ちます。
4カドの舟券で狙われやすい出目パターン
4カドが1着になる場合、どのような組み合わせが多いかを知ることで舟券作戦に活かせます。よく見られる出目パターンは下記の通りです。
| 1着 | 2着 | 3着 |
|---|---|---|
| 4号艇 | 1号艇 | 2号艇・5号艇 |
| 4号艇 | 2号艇 | 1号艇・5号艇 |
| 4号艇 | 5号艇 | 1号艇・2号艇 |
1号艇や2号艇が2・3着に残る組み合わせがよく出現します。特に、1号艇が逃げ切れず4カドがまくった場合、1号艇が2着や3着に入るケースが多いです。これらの傾向を押さえておくことで、より的確な舟券予想ができるようになります。
4カドが強い選手や有利な条件
4カドから勝つためには、選手の技術やモーターの性能、さらには気象条件も大きく影響します。どんな選手や条件が4カドに強いのかを見ていきましょう。
4カドで活躍する有名選手の特徴
4カドで活躍する選手にはいくつか共通した特徴があります。まず、スタートタイミングが正確であること。ダッシュスタートを有利に決めるためには、瞬発力や集中力が重要です。また、ターン技術が高く、1ターンマークをスピードを落とさずに回れる選手も強みを発揮します。
さらに、勝負どころで思い切った攻めができる度胸も重要です。著名な4カド巧者としては、スタート巧者・攻撃型の選手が多く、ファンからも注目されています。これらの特徴を持つ選手が4カドに入ると、レースの展開が大きく動くこともあります。
モーター性能やスタートタイミングの影響
4カドから勝つためには、使用するモーター（エンジン）の性能が非常に重要です。モーターの出力が高く、回転力が良いものは、ダッシュスタートから一気に加速しやすくなります。逆に、モーターの調子が悪いと、ダッシュの勢いを活かせず思うような展開に持ち込めません。
また、スタートタイミングも勝負の分かれ目となります。スタートが遅れると内側の艇に先行されてしまい、せっかくの4カドの優位性が活かせません。モーター性能・スタートタイミングの両方が噛み合うことで、4カドの強みが最大限に発揮されます。
天候や水面状況が4カドに与える有利不利
天候や水面の状態も、4カドの有利不利に影響します。たとえば、向かい風や強い波がある場合、ダッシュスタートが難しくなり、4カドからの攻めが鈍ることがあります。逆に、無風や追い風、穏やかな水面であれば、4カドからのダッシュ勢が本来の力を発揮しやすくなります。
また、雨や風によって水面コンディションが変わると、ターン技術が求められるため、テクニックに自信のある選手が有利になります。そのため、レース当日の天候や水面状況もチェックし、4カドの有利不利を見極めることが大切です。
4カド攻略のコツと舟券戦略
4カドからの舟券を的中させるためには、展示や進入予想、競艇場ごとの特徴を知ることが欠かせません。ここでは実践的なポイントを紹介します。
展示や進入予想で4カドを見抜くポイント
レース前の「展示航走」や「進入予想」をしっかりチェックすることで、4カドの有無や、その選手の調子を見極めることができます。展示航走では、スタート時の加速やターンのスムーズさを観察しましょう。特に4号艇が積極的にダッシュ位置を取っていれば、4カド進入の可能性が高まります。
また、進入予想では、選手の過去の進入傾向やコース取りのクセを参考にすると良いです。展開予想が的中すれば、4カドが活躍するレースを事前に見抜きやすくなります。
4カドで有利な競艇場やレースの特徴
全国にある競艇場の中には、4カドが有利になりやすい特徴を持つ場所があります。たとえば、直線距離が長いスタートラインや、1マークの幅が広い競艇場では、ダッシュスタートから勢いを付けやすくなります。また、4カドからのまくりが決まりやすいレースは、インコースが流れやすい競艇場や、アウトコースにもチャンスがある水面コンディションが特徴です。
競艇場ごとの傾向を把握しておくことで、4カドが狙い目となるレースをピックアップしやすくなります。
4カドから舟券を買うときの注意点と戦術
4カドを狙って舟券を買う場合、一点集中ではなく複数のパターンを押さえておくことが重要です。たとえば、まくりが決まるとインコース艇が残りづらい一方、まくり差しや差しの場合は内側の艇が粘るケースもあります。そのため、4カド1着固定のフォーメーションや、2着・3着の組み合わせを複数押さえる戦略が有効です。
また、人気が集中している場合はオッズのバランスも考慮しましょう。高配当狙いと安定的な的中のバランスを意識することが、4カド舟券のコツとなります。
まとめ：競艇の4カドを理解して勝率アップを目指そう
4カドは競艇において、ダッシュスタートならではのスピードとコース取りの妙味が詰まった重要な位置です。その特性やデータ、選手の特徴、レース条件を理解することで、より精度の高い予想や舟券戦略が立てられます。
進入や展示、競艇場ごとの傾向を細かくチェックし、自分なりの4カド攻略パターンを持つことが、的中率や回収率アップの近道です。今後のレース予想にぜひ役立ててみてください。
