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歴史に残る競艇女子の水神祭ベスト5
水神祭って何か知っていますか?
競艇選手の初勝利を祝う一寸荒っぽい儀式を「水神祭」と呼んでいます。水上で行われる競技なので、水の神様に対するお礼の気持ちを込めて行われる儀式のようですが、このような風習は他の公営競技にはなく、競艇の世界独特の行事です。
「水神祭」は、古来より稲作には欠かせない自然の恵みである豊富な水を得るため、神に祈りを捧げる雨乞いの儀式がその起源のようです。その後、人々を飢饉や疫病、大規模な災害からから守るための風習として現在でも行われている地域がたくさんあります。特に川や水路の多い日本にとって水害は今でも大きな問題で、水の神の怒りを鎮める水神祭は大切な儀式でもあったのです。
また、大量輸送のために船は古来より重要な手段で、水上交通の安全を守るために日本にはいくつも水神を祀る神社があります。そして水神祭はその重要な儀式であり、毎年各地で行われている花火大会もその起源は水神に祈りを捧げる儀式の一つとされています。そのようなことから、水とは切っても切れない関係の競艇にとって、初勝利は勿論、節目節目の勝利や初SG制覇、更に引退式などにも儀式としての水神祭が行われています。
水神祭はどのように行われるの?
さて、競艇の水神祭はどのような行事で、どのように行われるのでしょうか? 最近は幾つもYoutubeで紹介されているので、仲間に担ぎ上げられ水に頭から落とされるシーンを見た方も多いと思います。同じ支部や同期の選手が祝福の意味を込めてする内輪のお祭りで、仲間も一緒に水に飛び込み、称え合うシーンがよく見られます。
従来はピットの先端などで行われる仲間内のお祝いでしたが、最近は水神祭をファンにも披露することが多くなり、救助艇に同支部の選手や同期の選手が乗り込みコースの中央で選手を水に投げ込むシーンが見られるようになりました。選手や仲間は勿論ですが、応援するファンも一緒に祝福しようというファンサービスの一つにもなっています。
新人が初勝利を挙げるのは大変です
最近はデビュー戦で初勝利などと言う凄い選手もいるようですが、最初は遠慮もあってインコースからスタートすることが出来ないため、デビューしてもなかなか初勝利をあげられず、勝つまでに1年以上かかる選手もいます。今ではスター選手になっている人たちも最初は勝てず、皆段々に実力を着けていったのです。中にはデビューしても初勝利を挙げることなく、ケガや結婚などで引退していった人もいます。ですから、初勝利の嬉しさは格別で一生忘れられないものになるのです。
計盛光選手のシンクロナイズド水神祭
新人の初勝利を祝うお祭りと言うのが水神祭の趣旨なので、最近、私が記憶している水神祭をいくつか紹介しましょう。話題になったのが、昨年7月に下関で初勝利を挙げた計盛光選手(25)です。彼女は元シンクロの日本代表選手で、ボートレーサーに転身したことでも有名です。救助艇で仲間とコースに出て水へ投げ込まれたのですが、その後にシンクロの技を披露し、今でもシンクロナイズド水神祭と呼ばれています。
フィギアスケートから転身した平川香織選手
また、昨年の8月には同期の平川香織選手(19)も唐津で初勝利を挙げて水神祭を迎えました。彼女も計盛光選手と同じアスリートで、彼女は元フィギアスケート選手。スケートから競艇に転身したのは初で、デビューは17歳でした。彼女は東京の出身ですが、子供のころから父親に連れられてよく通ったのが戸田競艇場であったことから、埼玉支部の所属になっています。
17歳の最年少初勝利記録を作った生田波美音選手
昨年12月31日、令和元年の最後の日に多摩川で水神祭を迎えたのが生田波美音選手(17)です。ボートレース界最年少の初勝利となりました。生田選手は新潟県の出身。15歳で養成所に入所し、デビューを果たしたのはなんと16歳でした。新潟県にはコースがないので所属は東京支部、デビュー戦は初勝利と同じ多摩川でした。初勝利を挙げたレースは、6コースからのスタート、1マークで最内を差して1着になりました。6号艇が1着になったことから3連単は12万円の超万舟券になりました。
初勝利に1年半も掛った小野生奈選手
人気女子選手の初勝利を紹介すると、今では女子の第一人者になっている小野生奈選手は初勝利までには1年半を要しています。殆んどの新人は6コースからスタートするのが普通ですから、小野選手ですらなかなか勝てず、初勝利をあげたのは2010年5月の芦屋1R、6コースから捲り差しを決めて初勝利を収めました。初勝利の水神祭映像は残っていないようですが、ピットで祝福を受ける初G1勝利の映像は今も残っています。
母親を破って初勝利を挙げた大山千広選手
そして、今や人気、実力も女子ナンバーワンの大山千広選手は、2015年5月に福岡でデビュー、初勝利は丁度1年後の2016年5月、若松のGⅢオールレディースJALカップでした。4コースからスタートした大山選手は、1コースの母親・大山博美を豪快に捲って初勝利を挙げました。水神祭では救助艇からコースに投げ入れられ、母親と共に水神祭を祝ってもらった史上初のケースでした。