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競艇の放送事故だいこんおろし事件とは。爆笑実況とその後
競艇の実況史に残る「だいこんおろし事件」をご存じですか?ファンの間では伝説として語り継がれているレースです。ここでは、その事件の全貌について紹介します。
だいこんおろし事件とは
だいこんおろし事件とは、平成15年2月22日に戸田競艇場で開催された第11レースの際に起きた放送事故です。このレースが、「冠協賛レース」であったことから悲劇は始まりました。
冠協賛レースとは
個人が協賛金を支払うことでレース名がつけられるなどの特典を得られるのが、冠協賛レースです。高崎競馬場が始めたのが先駆けで、現在では地方競馬場や競輪場、競艇場などで行われています。
かつてはいくつかの競艇場で行われていましたが、2020年現在では浜名湖競艇場のみとなっています。ちなみに浜名湖競艇場の個人協賛金は10,000円とお手頃なものです。
だいこんおろしの彼女募集記念レース
個人がレース名をつけられる協賛レースであったために、アナウンサー泣かせの名前がついてしまったのが、戸田競艇場で開催された平成15年2月22の第11レースです。
当時レースプロフィールを紹介していた女性アナウンサーは、この珍奇な名前のレースを読み上げるのに笑いをこらえることができず、実況は放送事故となってしまいます。
レースプロフィールだけでなく、実況でも「だいこんおろしの彼女募集記念」が連呼されます。真面目に読み上げられているだけに、なかなかシュールです。
では実際の放送を
〔レースプロフィール〕
冠協賛レースです。第11レースのタイトルは、「だいこんおろしの彼女募集記念レース」となっています。
このタイトルには、だいこんおろし38歳会社員群馬県南部在住ボートピ…(笑)
ボートピア岡部を始め、桐生・戸田を愛する男(笑)。
人柄は良いのになぜか女性に縁がない。
ここいらで人生というレースで万舟をとってほしいという、おおいわのぼる様からのメッセージが込められています。
なおだいこんおろしさんについて詳しく知りたい方は…(笑いを噛み殺す涙声)。
……(笑いを噛み殺す沈黙)。
なおだいこんおろしさんについて詳しく知りたい方は、ご覧のアドレスまでアクセスしてください。
〔実況〕
第11レースは「だいこんおろしの彼女募集記念レース」となります。
ご応募いただきましたオーナーは、おおいわのぼる様。
人柄はいいのになぜか女性には縁がないという群馬在住38歳会社員のだいこんおろしさん。ボートピア岡部をはじめ桐生・戸田を愛するこの男に対し、人生というレースで万舟をとって欲しいという願いがイワ&あるだんからこめられております。果たして幸せ、さらにはレースもゲットとなるでしょうか?
第11レースのだいこんおろしの彼女募集記念レース、1秒前からスタートいたしました。
その後のだいこんおろし氏
ではこの事件の発端となっただいこんおろし氏とは何者なのでしょうか。事件後、彼は競艇ファンの間では一躍有名人となりました。
協賛レースについて
そもそも協賛レースのオーナーはだいこんおろし氏のお仲間で、だいこんおろし氏本人は協賛名を前日まで知らなかったとか。たまたま前日に戸田競艇場のホームページを見て知ってしまったそうです。自身のブログの中では、放送事故にしてしまったことを担当アナウンサーにユーモラスに謝罪しています。
ちなみに彼女候補の応募については、いたずらが2件ほどあったそうです。
その後
だいこんおろし氏のお仲間たちは、実はその後も何回か協賛レースを行っています。その様子がホームページで公開されています。
○第2回「だいこんおろし」の彼女募集記念
平成16年6月26日浜名湖第7レース
こちらもドッキリで行われましたが、本人が前日にホームページで発見してしまったのだとか。ちなみに彼女の応募はなかったそうです。
○第3回「だいこんおろし」の彼女募集記念
平成16年7月4日多摩川第11レース
現地で出走表を見るまで気づかったらしく、3回目にしてドッキリはほぼ成功したようです。ちなみに彼女の応募はなかったそうです。
○第4回群馬のヨン様こと「だいこんおろし」の彼女募集記念
平成16年9月12日平和島第11レース
この回から冠にヨン様が入っています。ちょうど流行っていたころだったのでしょうか。
○第5回ヨン様激似第5回大根おろしの彼女募集記念
平成16年11月18日浜名湖第6レース
ホームページで公開されているのはこれで最後です。
どうやらこれらの募集を経てもだいこんおろし氏に彼女はできなかったようですが、平成23年6月に結婚したことが本人のツイートにより発覚しました。これには競艇ファンの間で祝福の声が上がりました。
まとめ
「人柄はいいのに」とアナウンスにあった通り、お仲間に愛されているだいこんおろし氏の人柄がよく伝わってきます。その人柄が、競艇ファンの中で語り継がれる伝説を生んだのでしょう。
選手やレースだけでなく、ファンにスポットが当たってエピソードが生まれるというのも面白いものですね。