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チルト3度ってなに?ミスターチルト3度と呼ばれる競艇選手の秘密
いつも当ホームページをご覧いただきありがとうございます!
ボートレースって、あまり詳しくない人にとっては、知らない言葉のオンパレードですよね
そこで今回は、よくアナウンスでも耳にする「チルト」についてわかりやすく説明します。
チルトについて知っていると知らないとでは、勝率に大きく響きます。
チルトとは
競艇で使用されるボートは、何で動くかというと、みなさんご存知の通りモーターですよね!
そのモーターを取り付ける角度のことを「チルト」と呼んでいます。
語源などを紐解くとわかりやすく、英語表記でチルトは「tilt」。意味は「傾き」等を指します。つまり、傾き=角度ということが言えますね!
余談ですが、ボートレース以外ではチルトというと、例えばアンテナの角度をチルト角と呼んだり、車のハンドルの角度をチルトやティルトなどと言ったりもするそうです。
ちなみに、そのチルト(角度)を調整するためには、チルトアジャスターというものが必要です。
そのチルト角度がこちら↓
出典:http://www.pstar.jp.net/?p=1706
チルトというものが存在するわけではなく、チルトとはモーターの角度のことを指しているということだけでも、まずは覚えておいていただければと思います。
チルトが変わるとどうなる?
先の図のチルトアジャスターに、うっすらと文字で、0.5とか、2とか書かれているのはみえますでしょうか。
チルトにはレース場によって異なるものの、大きくわけて「-0.5度、0度、0.5度、1.0度、1.5度、2度、3度」が存在します。
つまり、最も角度が低いものが-0.5度で、大きいものが3度ということになりますね。
さて、この角度の違いが大きな意味を持ちます。
このことについては、以下の表をご覧いただければ一発でわかりやすいかと思います。
チルトはこの表の通り、チルトの数値が大きくなるほど伸び型になります。
ここで、まだ競艇初心者の方のために、出足型と伸び型の違いについてわかりやすく説明をしますね。
「チルトを調整する」ということは、-0.5度に近づくにつれて、出足型に調整するということになりますし、3度に近づくにつれて、伸び足型に調整しているということが言えますね。
このことをよく覚えておいていただけるとよいでしょう。
チルトを3度にする=チルトをハネる代表的な選手
さて、今回の話の肝です。チルトを3度(3度に限っているわけではありませんが)に上げることを、業界用語で、よく「チルトをハネる」といいます。
そしてこのチルトをハネるということは、言い換えれば捲りを狙っているともいえますし、勝負に出ているともいえます。
理由としては、チルトをハネると確かに伸びはよくなりますが、一方で出足が弱くなりがちであり、しっかりとスタート位置を調整して練習しないと、乗りこなすのも難しいとされているため、技術が求められます。
スタートに失敗して不発に終わることも多いのがこのチルト3度なのです。
つまり、慣れない選手がチルトをハネて失敗に終わる!なんてことも、よくレースでは散見されます。
しかし!一方でこのチルトをうまく活用し、好成績を上げている選手がいるのもまた事実。
ここでチルト3度の代名詞となったある選手を紹介します。
阿波勝哉選手
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/data/racersearch/profile?toban=3857
チルト3度を語る上で、絶対に欠かせないのがこの阿波勝哉選手。阿波選手の代名詞は「ミスターチルト3度」!
持ちペラ制が廃止されて以降、一気に成績は下降し、苦しい戦いが続いていますが、もともとチルトをハネてバンバン1着を獲っていた見ていてとても気持ちの良いレースをする選手でした。
今も現役で活躍はされていますが、一時期A1でSGにも出場していた時期を知るファンとしては、元気のない姿がやや心苦しい限り。
ちなみに阿波選手のすごいところが、すべて大外からレースを選択する「アウト屋」であったということ。アウト屋の代表としては、まだ小川浩司選手が代表的であり、両者ともアウトのスペシャリストとして知られています。
ではアウト以外にも、時折ダッシュ戦をメインにチルトをハネる選手を紹介しましょう。
菅 章哉選手
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/data/racersearch/profile?toban=4571
今もっともチルトをハネることで得点率につなげている選手がこの菅章哉選手。
どういう調整をしているのか気になるほど、チルトをいったんハネると途端に展示タイムに反映し、いっきに捲りにいくシーンをここ最近よくみかけます。
そのため現在A1へと昇格を果たし、G1レースなどにも顔を出すようになりました。
しかも調子が良いときには、G1レースでもきっちりと捲りきります!
そのレースの代表例をこのあとご紹介します。
実際のチルト3度のレース例
それでは、チルトをハネた状態での実際のレース例をご紹介します。
ここでは最近チルトをガンガンハネることで有名となった菅選手のレース例をもとに紹介します。
まずは一つ目。こちらは菅選手の地元である徳島の鳴門競艇で開かれたG1レース「大渦大賞開設68周年記念競走」での一幕です。
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/race/beforeinfo?rno=11&jcd=14&hd=20210915
ご覧いただくと、菅選手は大外からチルトを3度にハネているのがみてとれますね。
このレース、結果は6-4-5の万舟!
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/race/raceresult?rno=11&jcd=14&hd=20210915
なかなか買えないですよね。
もう一つ紹介!こちらも同じくG1レース「大渦大賞開設68周年記念競走」です。
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/race/beforeinfo?rno=6&jcd=14&hd=20210916
こちらのレースは、今度は菅選手は4コース進入ですが、大外のコースとなっているのがわかりますね。しかもチルトはまたまた3度。また注目なのは、今や艇界を代表するレーサーへと成長した峰選手が、2コース進入となっています。否応なしに注目があつまりますね。
そして結果はどうなったかというと、結果はこちら↓
出典:https://boatrace.jp/owpc/pc/race/raceresult?rno=6&jcd=14&hd=20210916
なんと!峰選手を抑えて堂々の1着!さらに驚くことに、オッズがどちらかというと本命サイドの2000円台となっています。
いかに菅選手に期待が集まっていたかがわかる結果となってしまいました。
このように、チルトはレースにとても影響するものなので覚えておいていただけると良いでしょう。
チルト3度まとめ
今回はチルトについてお話させていただきつつ、チルト3度で有名となった阿波選手と菅選手についてご紹介しました。
チルト角度はレースに多大な影響を及ぼします。スタートがきっちり決まれば捲りのチャンスですし、一方で一度失敗すると、スピードに乗るまでの出足が悪いため、途端に着を落としてしまうという諸刃の剣といってもよいものです。
そのため、チルト3度にしていたとしても、きちんとスタートを決めて乗りこなすだけの器量の持ち主であるかどうか、乗り手の腕も試されるのがこのチルト3度です。
しっかりと見定め、回収率アップへとつなげていきましょう。
それでは今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!