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転覆歴があるボートは転覆を繰り返す?転覆した後の処理は?

競艇では、ボートの転覆が起こることがあります。転覆歴があるボートは予想の際に注意するように、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
ここでは、転覆がどのようにして起こるのかや、転覆後のボートについて紹介します。
転覆について
競艇で頻繁に起こる事故のひとつが転覆です。競艇のボートの特性上、避けられない事故であり、スタート事故ほどの厳しいペナルティは設けられていません。
転覆とは
転覆とは、ボートがひっくり返ることです。よく似た言葉に「落水」と「浸水」があります。
落水は選手だけが水面に投げ出されることです。また、浸水は水の侵入によってボートが沈むことです。
競艇で使われるボートは、全長289.5cm、全幅133.6cm、重量は75kgと小型で軽量です。これは、レースでスピードと小回りが重視されているためです。
小型で軽量なボートは水面では非常に不安定で、波などの影響で転覆しやすくなります。
転覆による返還はない
スタート事故と異なり、転覆の場合は舟券の返還はされません。そのため、転覆したボートが絡んだ舟券は、はずれ舟券となります。
転覆を起こしたボートは、「失格」の扱いとなります。転覆したボートがそのレースに復帰することはできないためです。
選手責任の転覆には事故点10点が加算されます。事故点とは、選手責任のスタート事故や失格に対して加算される点数です。事故点を出走回数で割って事故率を算出し、事故率が0.70となるとB2級となります。
転覆の原因
転覆の原因には、単独によるものと他艇が絡むものがあります。
単独の転覆
単独の転覆の原因で多いのが水面のうねりです。
海水を利用した競艇場の水面では、表面には見えない複雑なうねりが発生しています。このうねりは時間帯や天候によって変化するため、読むのは大変難しいのです。
また、自然現象でなくともうねりは発生します。前を走行するボートの引き波によるものです。また、2周目の走行では1週目の走行で生じたうねりが残っている場合があります。
うねりによる波をうまくかわせなかった場合は、単独での転覆が起こります。
また、ターンの際に前を走行するボートを追い越そうとして外側のボートがバランスを崩して転覆することもよくあります。この場合は、他艇との接触がなければ単独の転覆として扱われます。
他艇が絡む転覆
ボート同士の接触による転覆もあります。競艇ではターンをする際に、接近戦によるバトルが繰り広げられます。この際に、前を走行するボートを追い越そうとして接触してしまう場合があります。意図的に接触して他艇を転覆させた場合は、不良航走として失格になります。
また、単独の転覆を起こしたボートに巻き込まれる形で後続のボートが転覆する場合もあります。この場合は、原因となったボートが妨害失格となります。
他艇が絡んだ転覆の場合は、ボートが物理的な衝撃を受けています。そのため、部品の交換が必要となるなど、大掛かりな整備となることがあります。
転覆したボートはそのまま使う?整備をする?
転覆歴があるボートは転覆を繰り返す、ともいわれます。転覆したボートは整備が必要となるため、転覆前と同じパフォーマンスに戻すのは困難です。
転覆後のボートの整備
損傷が激しくその後走行ができない場合は代替のボートが割り当てられますが、走行可能な場合はそのまま使用します。
転覆したボートはモーターが水に浸かっているため、分解して洗浄します。必要ならばその時に部品の交換がされます。
よくあるのは電気系統一式の交換です。転覆によってモーターが水没すると、電気系統が大きなダメージを受けます。電気系統に現状維持ができないほどの故障があれば交換することになります。
また、衝突事故による転覆であった場合は、クランクシャフトを交換する場合があります。クランクシャフトはモーターの回転軸となる部品で、これが回転することでボートが走ります。非常に重要な部品であり、めったに交換されることはありません。クランクシャフトが交換されるのは、衝突転覆などの致命的な原因がある時です。
転覆歴があるボートは注意する
転覆後のボートが、転覆前より良くなるということは基本的にはありません。組み立てる際の微妙なずれが影響するのです。
また、競艇に使われるボートは木製なので、転覆によって水を吸うことでパフォーマンスが落ちることがあります。
しかし、実際にどう変わったかは走行を見てみなければわかりません。そこで重要となるのが展示航走です。展示航走で伸び足や足回りを注意深くチェックします。
パフォーマンスが落ちているようなら、購入を控えるようにします。
転覆歴のあるボートは外すべきか?
転覆歴のあるボートは、転覆前と比べてパフォーマンスが劣っている可能性があります。
部品交換の情報だけで判断するのは困難ですが、展示航走で注意深くチェックすることで、どう変わったかを見ることができます。
転覆歴があるボートについては、展示航走の内容によって購入を検討するようにしましょう。